
今回は、日本投資リテラシー合同会社CEOの渡辺さんにお話をお伺いします。
渡辺さんは現在、日本投資リテラシー合同会社のCEOであり、株の学校である「プライム株式スクール」の運営を行いながら日経225先物の自動売買システムの開発を行なうなど、株式投資の専門家です。
さらに、移動平均線の考え方を進化させたトレンドフォロー型の指標「増田足」の考案者 増田徳太郎氏の愛弟子の1人、かつ、現在唯一の「増田足」継承&実践者です。
渡辺さんの得意技は、究極の順張りによる「損小利大」トレードだそうです。
Q.株式投資で大事なことはなんでしょうか?
まず、よく言われていることを挙げさせていただきます。
- これから値上がりする銘柄を効率よく見つけること
- 安いところを買って上がったら欲張らずに利益を確定すること
- 業績のいい銘柄は、目先下がっても必ず上がる
というこの 3 つのこと、皆さん知ってるよ?っていうかもしれないですけど、実はこれ、株の世界ではよろしくないことなんです。
まずは1つ目、これから値上がりする銘柄を見つけられたら良いんですけど、そんなに効率よく見つけることができないわけです。
これから上がる株を探すのではなく、私が皆様にお伝えしてるのは“株はエントリーするところよりも出口、手仕舞いが腕の見せどころだよ”ということなんです。
多くの方が銘柄選びに投資の時間の8割9割費やしているにもかかわらず、売るところは「上がったら売る、下がったらそのまま放っとく」と漠然としてしまう方が実に多いんです。
そして、2つ目、安いところを買ってっていうけど、そうじゃないんです。安いとこ買ってその後下がって大
変なことになってる方も多いはずです。
“元気なところを買う”ということをキーワードにしてください。
元気があったから買ったんだけど、元気がなくなったら売却するというのがオーソドックスなんですが、意外と、皆さん元気のない安い所を買って元気が出てきて高くなったところを売却しちゃうんです。
3つ目、業績の良い銘柄は必ず上がる、そんなことはないです。業績の良い銘柄を買って、下がってしまってそのまま塩漬けみたいな経験のある方がほとんどでしょう。
業績は無視してください。業績関係なく買っても“上がってきたら利幅をいかに増やしつつ保有をするか”っていうのは大事なポイントです。
そしてもう1個追加です。4つ目。“評論家や他人の予想はあてにしない”ということです。
評論家などに頼らなくても皆さんの力量で、自分の力で株式投資ができるようになってほしいと思います。そんなに難しいことではありません。
そのようなことをやっていくのがプライム株式スクールの私のお仕事でもございます。
Q.株式投資をする上でやはり良い銘柄を買いたいのですが、良い銘柄とはどのような銘柄ですか?
良い銘柄とは、これから値上がりする銘柄ではなくて、買った後に値上がりしている銘柄なんですよ。
買った後に値上がりすると売っちゃいますよね?買った後に値上がりしてる銘柄は、元気がなくなるまで引っ張るんですよ。
そうしないと儲からないんです。値上がりしてるいい銘柄とお別れしないということです。
特に良い銘柄とは、上場来高値を更新してる銘柄が良い銘柄です。上場来高値銘柄の株主総会に行ったことありますか?もうみんなハッピーハッピー笑顔ですよ。
逆に上場来安値更新している割安な銘柄の株主総会に行くと、罵声の嵐です。もうひどいですよ。
どっちのグループに参加したいですか?良い銘柄はどっちですか?
投資家にとっての良い銘柄は仮に業績がそんなに良くなくても、大企業じゃなくて中堅企業であっても、儲けさせてくれている銘柄が良い銘柄、ということです。
大型株しか買わないという方がいらっしゃいますが、どっちかと言うと個人投資家はむしろ中小型やグロース株に行った方がいいんじゃないかと思っています。
なぜなら高値を更新している良い銘柄がいっぱいあるからです。
Q.株式投資で稼ぐにはどうしたらいいんでしょうか?
それも良く聞かれます。これには3つポイントがあります。
- 市場や市況の勉強をしない、予想しない
- 銘柄に惚れない、ナンピン買いしない
- チャートは見るのではなく、読んで従う
勉強しなくていいんですよ。下手に予想したり勉強したりすると、どうしても固執してしまうんです。
勉強をしたがゆえに、上がるよって惚れ込んじゃったりすると下がるとナンピン買いしてしまって含み損地獄になってしまうことが多いです。予想はしても意味ないですね。
チャート見るのに高いとこにあるのか、安いとこにあるのかぐらいの情報しか見ない人がいっぱいいますけど、それだけだと意味ないんです。
チャートは読むもので読んだらそれに従うことだということを知って欲しいです。
Q.株式投資をする上でこれは知っておいた方がよいことはありますか?
株式投資をしていると、いろんな評論家の人がいろんなことを言っていますが、私としては以下のことは「危険な常識」だということを知っておいてほしいです。
- 株は安く買って高く売るべし
- 業績の良い銘柄を買いなさい
- 世界のニュースをチェック
株は安い所を探しても勝てません。業績が良くても値下がりします。アメリカの大統領と親友になれれば別ですが、世界のニュースを見ても意味がありません。
Q.危険な常識というか、普通に株式投資の常識かと思っていました。ではどうしたら良いのでしょうか?
人気の出始め、簡単に言えば株価の上がり始めに出来高が増えてくるっていうの見たことある方も多いのではないでしょうか。もうちょっとここは注目したらいいんじゃないかなと思います。
また、業績は横ばいでも悪くても株価は上がります。
業績を見るのであれば悪いところから良くなったところ辺りを見ていただいた方が良いと思います。
株は需給で上げ下げしてるので、出来高もそうですが信用の取り組みとかそんなのも含めて見ていただいた方が下手なニュース見るよりは圧倒的にいいヒントをくれると思います。
「あんたそれで儲かったのかよ」って言われることが多いんですが、次回は私が夢を実現した方法についてお伝えします。
後編:【億り人&「増田足」継承者】に聞く究極の順張り手法とは!?

渡辺 貴英(わたなべ たかひで)
日本投資リテラシー合同会社
CEO
国内総合証券→ビジネスローン→投資顧問と、広く金融業界に携わる。株式や225先物のほか、不動産投資を組み入れた、自らの成功体験を基にした投資セミナーは初心者に人気。増田徳太郎の7人弟子の1人で、現在唯一の「増田足」継承&実践者である。得意技は、究極の順張りによる「損小利大」トレードである。
https://www.j-il.com/lp/prime-stock-school/