
プライベート・エクイティ(未上場株)投資のステージは大きく分けると、シード・アーリー・ミドル・レイトのステージに分けることができます。
個人投資家にとって投資方法はシード~アーリー期は主にエンジェル投資と呼ばれ、ミドル~レイト期は投資戦略の最も魅力的な未上場株投資のゾーンです。
投資ラウンドとは?
投資ラウンドとは、投資家がスタートアップに対して投資を行うフェーズのことです。
ベンチャー企業のステージは、事業を開始してから成長・拡大し、やがてEXITするまでの段階の中で、どのくらいの成長度合いにいるのかを表したものです。
ベンチャーを理解する上で、ステージとそれに応じた資金調達の理解は非常に大切ですが、実際には各ステージについて従業員数や売上げ、創業年数などに決まった定義があるわけではありません。
プライベート・エクイティ投資の中で、最も魅力的なのがミドル~レイトステージへの投資です。案件によりさまざまではありますが、1~5年でEXIT(上場もしくは売却)を目指し、リターンは成功すれば数倍~数十倍も期待できます。
ミドル~レイトステージへの投資のポイント
ミドル・レイトステージへの投資は、ざっくり言うと、提供している製品やサービスが評価されて、ビジネスが軌道に乗り始めたスタートアップや、黒字経営が安定化を始めたスタートアップに対する投資のことです。
事業の状況は、多くの場合、創業者や投資家などが投資資金の回収を行うイグジットの時期が近づくため、研究開発型スタートアップを除いて、黒字化を目指します。その後、黒字経営が安定化すれば、IPOやM&Aなどを通じたイグジットをするというのが一般的です。
だいたいこの頃発生する資金調達への参加という方法で投資を行うことができます。多くのケースでは調達額は数億円~十数億円ということが多いです。
この数字はVCや機関投資家からの調達も含むので、個人投資家が投資できる金額は多くでも数億円という案件が多いです。
つまり、案件が出ても金額が大きくないので、すぐに枠が埋まってしまいます。広告や大手証券会社を使って幅広に投資家を探す必要はなく、特定のルートがないと買えないものばかりということです。
米国と日本のプライベート・エクイティ投資
プライベートエクイティ市場をGDP比で見ると、日本は他の先進国と比べて小規模に留まっており、例えばアメリカに比べると、1/10以下です。
ここ数年は、日本のプライベートエクイティ(PE)市場における年間案件総額は、主に大規模案件が増加したことによって、長期的な成長傾向にあります。
アメリカのプライベート・エクイティ投資は、個人投資家にとってもごく一般的になっており、上場株を取り扱う日本の証券会社と異なり、未公開株を専門に取り扱う証券会社や、個人投資家が売買できる市場なども整備されています。
また、プライベートエクイティ投資の投資先の内訳として、日本ではシード・アーリーステージが多いのに対して、アメリカではレイトステージが半数以上です。
これは個人投資家が投資しやすいプラットフォームが整備されているかどうかの違いであり、まだまだ日本では魅力的なミドル・レイトステージへの投資できる案件が限られているということです。
「未公開株投資」「PE投資」といった言葉は、まだまだ日本の投資において信頼性は低いです。
中には詐欺まがいのものも多くあります。現状では、魅力的なプライベートエクイティ投資の案件は特定のルートからしか入ってきません。
もし投資先を探して投資すべきかどうかの判断が難しければ、一度ご相談ください。