
富裕層を最短で目指すためには、従来の投資とは異なる投資戦略が不可欠です。その投資戦略は、以下のプライベート型(私募)の金融商品を、従来の伝統的な金融商品に加えることで富裕層になるための近道になります。
- プライベート・エクイティ(未公開株)
- プライベート・ボンド(私募債、仕組債)
- プライベート・ファンド(私募ファンド)
ここでは、1,000万円を元手に1億円を目指す方法を具体的にご紹介します。
株の比率を増やすこと
1,000万円を1億円にするというと、単純計算で10倍です。これを投資で増やそうと思うとシンプルなインデックス投資や投資信託などでは到底難しいです。
毎月複利で年利7%の運用ができたとしても、1億円達成まで33年かかります。30歳から始めても到達したころには63歳です。せっかく1億円になったもののもう使い道は限られてしまっています。確かに「複利運用」は素晴らしい考えですが、お金を増やして「いつ」「何に」使いたいか、よく考えてみてください。
投資で10倍にしようと思ったら、株の比率をとにかく上げることです。しかし、かなりリスクの高い(ボラティリティが異常な)銘柄に集中投資をするということではありません。株の中では、テンバガーといった1銘柄でも10倍以上になるものもあります。運よくそういった銘柄を買えれば別ですが、一か八かの投資は運用ではなく「投機」なので控えましょう。
では、株の比率を上げてどうすればいいのか。答えは「プライベートエクイティ(未公開株)」に投資をすることです。
プライベートエクイティでも、起業したてのベンチャー企業に投資をするのはハイリスクです。ある程度年数を重ね、安定的に黒字を上げ、商品サービスも普及している、そのような未公開株はたくさんあります。その分、ベンチャー企業よりはりターンは下がりますが、上場すれば数倍になるような案件もたくさんあります。
金融資産の株の比率を上げ、プライベートエクイティに投資をしましょう。
目指すべきポートフォリオ
日本人の金融資産の内訳を見ると、いまだに約8割は現預金・保険です。ここの部分は運用ではなく基本的に増えません。1,000万円保有していたら800万円は増えも減りもしません。
「資産を増やしたくない」という方はこれでも良いと思いますが、残りの200万円が10倍になったとしても合計2,800万円です。到底、超富裕層は目指せませんし、お金に自由な人生は送ることができません。
超富裕層を目指す方は、株の比率を上げる必要があるため、以下のポートフォリオにしなくてはなりません。
もちろん運用資産を増やすということは損になるリスクもあります。だから損が出たとしても運用を続けられるようにその中でも「分散」が必要です。
分散投資でコツコツ長期投資をするのですが、これはインデックスや投資信託でコツコツ積立投資をするのではありません。資産を増やそうと思ったら、プライベートエクイティを含む「ハイリスク型分散」が必要です。

期間とリターンの関係性
では、いったいどれくらいの期間をかければ1,000万円を1億円にすることができるのかということです。
その答えは、リスクをいくらとれるかによって決まります。
一般的にポートフォリオの配分については「株式の割合=100-年齢」と言われています。例えば今30歳であれば、「100-30歳=70%」でポートフォリオの7割程度ならリスクをとって株式に投資してもいいということです。この考え方では若いほど株式配分比率、つまり、リスク許容度は高く、年齢を重ねれば重ねるほど株式配分比率は低下していきます。
ここで重要になるのは、期間とリターンの関係です。具体例をあげてみていきましょう。
・年利7%で複利運用をした場合=33年後に1億円となります。
・年利15%で複利運用をした場合=15年後に1億円達成です。
このように、何十年も長い時間をかけ、インデックスなどの積立でコツコツと資産形成をすれば、1,000万円を1億円にすることは可能です。
しかし、「さすがに33年は長い」「早く増やしたい」「15%の運用をしたい」とお考えの方は、プライベート型の金融商品をうまく利用した投資戦略を活用してみてはいかがでしょうか。